阿弥陀堂だより という映画をレンタルして見ました。
なんで、この映画? 自分でも解りません。
しかし、シミジといい映画でした。
自分の命も永遠ではない。 これを避けないで考えないといけない。
おうめ婆さんの言葉 (96歳)
畑にはなんでも植えてあります。
ナス、キュウリ、トマト、カボチャ、スイカ・・・
そのとき体が欲しがるものを好きなように食べてきました。
質素なものばかり食べていたのが長寿につながったとしたら
それはお金がなかったからできたのです。貧乏はありがたいことです。
雪が降ると山と里の境がなくなり、
どこも白一色になります。
山の奥にある御先祖様たちの住むあの世と、里のこの世の境がなくなって、
どちらがどちらだかわからなくなるのが冬です。
春、夏、秋、冬。
はっきりとしてきた山と里の境が少しずつ消えてゆき、一年がめぐります。
人の一生とおなじなのだと、
この歳にしてしみじみ気がつきました。
お盆になると亡くなった人たちが阿弥陀堂にたくさんやってきます。
迎え火を焚いてお迎えし、眠くなるまで話をします。
話しているうちに、自分がこの世の者なのか、あの世の者なのか分からなくなります。
怖くはありません。
夢のようで、このまま醒めなければいいと思ったりします。
「阿弥陀堂だより」より